ヘッドライトの酷い黄ばみを手磨きで解消できた

COLUMN

車のメンテンナンスなど全くしたことがなかった素人が、
ネットで調べた情報を元にヘッドライト再生に挑戦しました。

ポイント

  • ピカールで磨けば結構に綺麗なる。
  • 無水アルコールでも黄ばみはそれなりに落とせる。
  • 曇りが酷い場合は、その部分だけ耐水ペーパーで水研ぎする。
  • 綺麗になったら、コーティングが必要。
  • 結局、磨けば結構奇麗になるので、どんな方法でコーティングして長持ちさせるかが課題。

[現 状]黄ばみ放題のヘッドライト

10年間ノーメンテナンスの黄ばみ放題なヘットライトを奇麗にしたい!

たまーにガソリンスタンドの洗車機に通すぐらいで10年間全く何もメンテナンスしてこなかったヘッドライトは、すっかりこの有様。黄ばみがすごい上に、全体的にくすみが酷く中のランプはうっすらとしか見えません…。

特に曲面の一番ふくらんだ部分の劣化が酷く、まるで熱で溶けて固まったような感じになってしまっています。
触ってみても別にベラベタしている訳でもなく、表面の汚れなのか外も中面の汚れなのかも良く分からない。

[STEP1]無水エタノールで拭いてみる

無水エタノールで表面の黄ばみを溶かして、ある程度除去してみます。

黄ばみの原因はヘッドライトカバー(ポリカーボネード)が紫外線等で劣化したものだそうで、その黄ばみの部分を「無水エタノール」で溶かして拭き取ることで、ある程度黄ばみを除去することができるそうです。

※燃料用アルコール・マジックリン・虫除けスプレーなどでも、同様の効果があるようです。
※無水エタノールはホームセンターやドラックストアで簡単に手に入ります。
※下記写真の無水エタノールは自宅に眠っていた相当古いものなので見た目が昭和ですね…

無水エタノールをショップタオルに含ませ、ヘッドライトを軽く拭きます。
そうすると、表面の黄色い汚れが薄っすらと溶けてショップタオルに付着します。
これを何度か繰り返し、黄色い汚れがショップタオルにあまり付かなくなるまで繰り返します。

※この時、無水エタノールがヘッドライトにつくと一瞬透明度が上がりクリアーになりますが、蒸発すると逆に白く濁ります。(表面が溶けるのと、汚れが拭きのばされてそれが乾いて白くなる感じ)白く濁っても問題ありませんので、焦らずに少しずつ汚れを拭き取ります。

※一度にあまり大量に無水エタノールをつけすぎると、ポリカーボネードが焼けてしまい深い層まで白濁する可能性があるので、つけ過ぎには注意してください。

※黄ばみがここまで酷くない場合は、この工程はとばしてもOKです。
この後ピカールで磨くのですが、黄ばみがそんなに酷くない場合は、直接ピカールで磨いた方が早いです。

[STEP2]ピカールで磨く

コンパウンドで磨いて残った黄ばみを落としつつ、本格的に磨いて行きます。

「金属磨き」で定番のピカールで奇麗になるということなので、自宅にあったピカールで磨いてみます。
ピカールは用途によって「練りタイプ」「液体タイプ」(他のにもある)がありますがこれは「液体タイプ」の方です。
ちなみに「練りタイプ」でも試してみましたが、「液体タイプ」の方が良さそうでした。
まぁ、ピカールでなくても所謂「コンパウンド」なら綺麗になると思います。

ピカールを少量布に取り、ヘッドライトを全体的に磨いて行きます。
私の車の場合、大分劣化が進んでいたため綺麗になるまで片方だけで90分ぐらいかかりました。
週末に片方づつ2週に分けて磨きました(汗)。

※ピカール等のコンパウンドは、乾いた状態で磨いてください。(濡れているとあまり磨かれない)
※一度につけ過ぎると磨きに時間がかかるため、具合をみて少しの量からはじめてください。
(コンパウンドは、擦っていると液が段々乾燥してくる際に磨かれる感触が出て来る。)

[STEP3]頑固な汚れを耐水ペーパーで磨く

コンパウンドでは落とし切れなかった頑固な汚れを、
耐水ペーパーで削ってみることにしました。

※写真はピカールで磨く前の状態です。
ピカール磨いたら見違えるほど奇麗なり、それで完成でも良かったのですが、冒頭であげた曲面の一番ふくらんだ分の汚れがやはり手強く、近くでよく見るとその部分だけ白く雲った部分が残っていました。(1〜2m離れれば気にならない)

折角なので、汚れが残っている部分だけを800番、1000番の耐水ペーパーでヤスリがけして汚れを削り落としてみることにしました。Youtube等をみると、ヘットライト全体をヤスリがけしている動画が多くありますが、初心者はいきなり全体をヤスリがけするよりは、まずピカールで磨いて様子をみて、落ちきらなかった部分だけヤスリがけする方が失敗が少なくて良かと思います。

耐水ペーパーで磨く際はたっぷり水をつけて、削り過ぎないように様子を見ながら少しずつ進めて行きます。
はじめ1000番で削ってみて、なかなか汚れが落ちなかったらもう少し目の荒い800番で削ります。
番手は800番あたりが限度なので、それより粗いものは使用しない方が良いです。
汚れが無くなって来たら、1000番で擦って目を均します。
耐水ペーパーでヤスると、その部分は細かい磨き傷がつくため「真っ白く」曇ります。

その後、白くなった部分をあらためてピカールで磨くことで磨き傷が消えて、綺麗に仕上がります。

[ステップ4]結構、ピカピカになった!

思ったより、良い仕上がりに十分満足。

10年放っておいたライトでも、こんな感じにけっこう綺麗になりました。
流石に新車と並べるとそれは見劣りしますが、普通の人であれば十分納得できる仕上がりだと思います。

私の場合は、汚れが酷かったので耐水ペーパーで磨いたりもしましたが、
ここまで酷くなければ、ピカールで磨くだけで充分に奇麗になると思います。1度奇麗になれば、次回からはピカールでまたササっと磨けば奇麗になるので、
定期的に磨けば割と簡単に奇麗な状態を維持できるようです。

[ステップ5]コーティングする

奇麗になった状態をできるだけ長く保たせるために、コーディングが必要なようです。

ピカールで磨けば結構簡単にピカピカになるのですが、そのままではまた1ヶ月ぐらい黄ばみが出て来てしまうようで、綺麗な状態を少しでも長持ちさせるためには、表面が劣化しないようにコーディング(保護)してあげる必要があるようです。

という訳で、近所のイエローハットで薦められたのは「SOFT99 ヘッドライトリフレッシュ」(900円ぐらい)
クリーナーとコーティング剤がセットになっている商品です。本当は「コーティング剤」だけで良かったのですが、コーティング剤単体の商品の扱いがなかったので、今回はこれを使用することにしました。

コーティング剤を付属のスポンジでヘッドライトに薄く塗るだけです。
透明な接着剤のような液体を塗るため、塗った若干のムラができますがそんなに目立つ感じではありません。

効果は6ヶ月。実際にそのぐらいもちました。

[課題]良いコーティング剤を探す

黄ばみはピカールで簡単に奇麗になることが分かりましたが、問題はどうやって「奇麗な状態を手間を掛けずに維持するか?」で、
結局のところ方法としては、「ガラス系コーティング」「クリア塗装」の2択のようです。
素人が自分でやろうとすると「クリア塗装」はちょっと敷居が高いので、コスパが良くて、効果期間のそこそこあるコーティング剤を見つけて使用するのが無難なようです。

量販店で並んでいる「ヘッドライト磨き」系の商品は、大体磨き剤とコーティング剤がセットになってしまっているので、磨き剤はいらないので「コーティング剤」だけの商品で良い物を探したいと思います。

使用したアイテム

  • ピカール(液体タイプ)
  • 無水エタノール
  • 布(ショップタオルを使用してます)
  • 耐水ペーパー(800番と1000番)
  • コーティング剤

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