Sam Cooke Live at the Harlem Square Club, 1963

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恐らく、人類史上最高のライブアルバム。
この音源に正しく出会った人にとって、それは「事件」になるほどの衝撃。
その荒々しくも完璧なパフォーマンスに、魂を持って行かれそうになる。
その昔、山下達郎もラジオで2週に渡って全編放送したという伝説の1枚。

はじめて聴いた時の衝撃はスゴかった。
サムの歌声にいつの間にか心を鷲掴みにされ、
魂ごと引き抜かれそうになる感じ。

昔のビートルズのライブ映像などで、
よく女性ファンが卒倒して倒れ込む姿を目にするが、
はじめてその感じが理解できた。

それって、すごい事だと思う。
実際にそれを感じると、そりゃびっくりするよね。
しかも、たかだか「音源」で。

「いきおい」と「あつさ」が半端ない。
そこらの「ハードコア」よりこっちの方が断然「激しい」。

そういう意味では、普段ソウルや黒人音楽には興味ない
所謂「ロック好き/パンク好き」に是非一度聴いてみてもらいたい。
きっと何か感じる人も多いと思う。

そりゃあ、ハードコアと比べたら、
スピードもそんなに早くないし、
楽器の音だってまったく歪んないクリアーな響きだけど、
なんとも言えない迫力が「神がかり的」でホントにすごい。

例えるなら、
何かの神事で、夜中に皆で炎の周りを周りながら熱心に祈祷をしている感じ(笑)
人類の根源的なビート(鼓動)やソウル(魂)が垣間見えるというか・・・。
多分本場の「ゴスペル」ってこんな感じだったのかなって思うよね。

このライブ、会場が「ハーレム」のクラブなだけあって
100%黒人相手のライブだったらしく、
普段のビジネスを意識した白人相手の「エンターテイメント」然とした
ショーとは全く違う、「真っ黒なノリ」のライブだったそうな。

音楽好きなら「無人島に持っていくならこの1枚」的な話は、
よくある話題だが
僕は、この「ハーレムスクエアークラブ」を持って行きたい。

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